selectとchooseの違い

英語で「選ぶ」と言いたいとき、よく使われるのが choose と select です。
たとえば、
- I chose this book.
- I selected this book.
どちらも「私はこの本を選んだ」と訳せます。
では、何が違うのでしょうか。
大まかにイメージすると、
choose = 自分の判断・好みで選ぶ
select = 条件に合うものを選び出す
という違いがあります。
chooseは「どれにしようかな」と選ぶ
choose は、いくつかの選択肢の中から、自分の意思や判断で一つを選ぶイメージです。
I chose the blue shirt.
青いシャツを選びました。
赤、白、青などのシャツがあって、「私は青がいい」と決めた感じです。
そのため、日常的な「選ぶ」では choose が非常によく使われます。
Choose your favorite color.
好きな色を選んでください。
You can choose any seat.
どの席を選んでもいいですよ。
She chose to stay home.
彼女は家にいることを選びました。
最後の例のように、chooseは「物」だけでなく、どうするかを決める場合にも使えます。
selectは「条件に合うものを選び出す」
一方の select は、多くの候補の中から、条件や基準に合うものを選び出すイメージがあります。
We selected five students for the team.
チームのために5人の生徒を選びました。
単に「この5人が好きだから」というより、
「能力や成績などを考慮して、候補者の中から5人を選抜した」
というニュアンスが出やすくなります。
日本語の「選択する」「選定する」「選抜する」に近い言葉です。
The company selected three candidates.
会社は3人の候補者を選びました。
Please select your language.
言語を選択してください。
パソコンやスマートフォンの画面で「選択してください」と表示される場合にも、selectがよく使われます。
chooseは「選ぶ」、selectは「選び出す」
違いをイメージで表すなら、
choose
「私はこれにしよう」
select
「条件に合うのはこれだ」
と考えるとわかりやすいでしょう。
たとえば、レストランでメニューを見て、
I chose the steak.
と言えば、
「ステーキにした」
という自然な表現です。
ここで、
I selected the steak.
と言っても文法的におかしいわけではありません。
ただし、少し「いくつかの候補を比較検討してステーキを選択した」という硬い響きになります。
日常的な「これにする!」ならchooseのほうが自然です。
selectのほうがフォーマル
selectには、chooseよりもフォーマルで事務的な響きがあります。
そのため、
- 人材を選抜する
- 商品を選定する
- 候補者を選ぶ
- 設定画面で項目を選択する
- 条件に合ったものを抽出する
といった場面でよく使われます。
一方、
- 今日着る服を選ぶ
- 食べたいものを選ぶ
- 好きな色を選ぶ
- どこへ行くか選ぶ
といった日常的な選択ではchooseが自然です。
「選択肢が多い=select」ではない
ここは少し注意が必要です。
selectは「たくさんの中から選ぶ」と説明されることがあります。
確かにその傾向はありますが、数だけでchooseとselectが決まるわけではありません。
100種類のアイスクリームから自分の好きな味を選ぶなら、
Choose your favorite flavor.
が自然です。
選択肢が100個あっても、「自分が好きなものを選ぶ」のでchooseが使えます。
反対に、10人しかいなくても、その中から条件に合った3人を選抜するのであればselectが適しています。
つまり重要なのは「何個から選ぶか」よりも、どのような感覚で選ぶのかです。
chooseは「to不定詞」を取れる
文法的にも大きな違いがあります。
chooseは、
choose to do
という形で、「~することを選ぶ」「~することに決める」と言えます。
I chose to leave.
私は立ち去ることを選びました。
She chose to become a nurse.
彼女は看護師になることを選びました。
これは単に物を選ぶのではなく、行動や進路を自分の意思で決めるというchooseらしい使い方です。
一方、
I selected to leave.
とは普通言いません。
selectは基本的に、何かを対象として選び出すことに向いている動詞です。
selectには「厳選された」という意味もある
selectは形容詞として使われることもあります。
a select group
選ばれた少数のグループ
select products
厳選された商品
ここにも「基準を満たしたものを選び出す」というselectのイメージが残っています。
「セレクトショップ」という日本語も、この感覚に近いでしょう。
店にある商品を無作為に並べるのではなく、店側が一定の基準やセンスによって選び抜いた商品を扱う店ということです。
「選ぶ」という日本語だけでは区別できない
chooseとselectの違いがおもしろいのは、日本語ではどちらも簡単に「選ぶ」と訳せてしまうことです。
しかし英語では、
自分の意思・好みで決めるのか
それとも
基準に照らして候補から選び出すのか
によって、使われやすい単語が変わります。
たとえば、
She chose him.
なら、
「彼女は彼を選んだ」
という個人的な意思や選択が感じられます。
一方、
She selected him for the team.
なら、
「彼女は彼をチームのメンバーに選抜した」
という基準に基づいた選定の感じが強くなります。
同じ「選ぶ」でも、英語では選び方そのものまで動詞に含まれているわけです。
chooseとselectの違いまとめ
| choose | select | |
|---|---|---|
| 基本的な意味 | 選ぶ | 選択・選定する |
| イメージ | 「これにしよう」 | 「これが条件に合う」 |
| 判断 | 意思・好み・判断 | 条件・基準による選定 |
| 日常会話 | とてもよく使う | やや硬い |
| フォーマルな場面 | ○ | ◎ |
| 人材などの選抜 | ○ | ◎ |
| choose/select to do | ○ | 基本的に× |
| UIの「選択」 | ○の場合もある | よく使う |
一言で覚えるなら、
choose =「これにしよう」と選ぶ
select =「これが適切だ」と選び出す
です。
日本語ではどちらも「選ぶ」ですが、chooseには選ぶ人の意思が、selectには選ぶための基準が前面に出やすいと考えると、使い分けがわかりやすくなります。