how manyとhow muchの違い

英語で数や量を尋ねるときに使われるのが、how many と how much です。
How many books do you have?
本を何冊持っていますか?
How much water do you drink?
どのくらい水を飲みますか?
学校では、
how many = いくつ
how much = どのくらい
と覚えることが多いでしょう。
もう少し正確にいうと、
how many → 数を聞く
how much → 量を聞く
という違いがあります。
そして、この違いを理解するカギになるのが、可算名詞と不可算名詞です。
how manyは「何個?」
how manyは、数えられるものの個数を尋ねます。
How many books do you have?
本を何冊持っていますか?
bookは、
one book
two books
three books
と数えられます。
そのためhow manyを使います。
答えるときも、
I have five books.
5冊持っています。
のように数字で答えられます。
つまりhow manyの基本イメージは、
「1、2、3……で数えるといくつ?」
です。
how muchは「どのくらいの量?」
一方、how muchは量を尋ねます。
How much water do you drink every day?
毎日どのくらい水を飲みますか?
waterは通常、
one water
two waters
とは数えません。
水そのものを連続した「量」として捉えるためです。
したがって、
About two liters.
2リットルくらいです。
のように答えます。
how muchの基本イメージは、
「どのくらいの量?」
です。
manyは可算名詞、muchは不可算名詞
howをいったん外すと、違いがさらに分かりやすくなります。
many books
たくさんの本
much water
たくさんの水
manyは可算名詞に使い、muchは不可算名詞に使います。
そのため、
how + many → どれほど多くの個数?
how + much → どれほど多くの量?
となります。
| how many | how much | |
|---|---|---|
| 尋ねるもの | 数・個数 | 量 |
| 名詞 | 可算名詞 | 不可算名詞 |
| イメージ | 何個? | どのくらい? |
| 例 | books, people, cars | water, money, time |
| 名詞の形 | 原則として複数形 | 原則として不可算名詞 |
一言でいえば、
how many=数
how much=量
です。
how manyの後ろは複数形
how manyの後ろには、基本的に可算名詞の複数形が続きます。
How many books do you have?
How many students are there?
How many apples did you buy?
How many days will you stay?
bookではなくbooks、studentではなくstudentsとなっている点に注目してください。
「何冊」「何人」「何個」と数を尋ねているので、最初から1つとは限りません。
そのため、
How many + 複数形の名詞
という形が基本です。
how muchの後ろは不可算名詞
how muchの後ろには、基本的に不可算名詞が続きます。
How much water do you need?
どのくらい水が必要ですか?
How much money do you have?
どのくらいお金を持っていますか?
How much time do we have?
どのくらい時間がありますか?
How much information do you need?
どのくらい情報が必要ですか?
water、money、time、informationなどは、英語では基本的に「個数」ではなく「量」として扱われます。
そのためhow muchを使います。
moneyは数えられそうなのになぜmuch?
日本語話者が少し不思議に感じるのがmoneyです。
お金なら、
100円、200円、300円……
と数えられそうです。
しかし英語では、moneyそのものは不可算名詞です。
そのため、
How much money do you have?
となります。
一方、硬貨そのものを尋ねるなら、
How many coins do you have?
硬貨を何枚持っていますか?
となります。
つまり、
money → お金という量 → how much
coins → 硬貨という個数 → how many
です。
同じようなものを指していても、何を単位として見ているのかによってmanyとmuchが変わります。
coffeeはmuch?many?
coffeeも面白い例です。
コーヒーという液体の量を尋ねるなら、
How much coffee do you drink?
どのくらいコーヒーを飲みますか?
となります。
しかし、
「コーヒーを何杯飲みますか?」
なら、
How many cups of coffee do you drink?
コーヒーを何杯飲みますか?
となります。
coffee自体は量なのでhow much。
cupsなら、
one cup
two cups
three cups
と数えられるのでhow manyです。
つまり、数えられないものでも単位を付ければ数えることができます。
How much water?
→ 水はどのくらい?
How many bottles of water?
→ 水は何本?
という違いです。
how muchには「いくら?」という意味もある
how muchには非常によく使われるもう一つの意味があります。
How much is this?
これはいくらですか?
値段を尋ねる表現です。
なぜhow muchが「いくら?」になるのでしょうか。
これは、
How much money?
のmoneyが省略されているような感覚で考えると分かりやすいでしょう。
価格は「お金の量」だからです。
How much is this bag?
このバッグはいくらですか?
How much does it cost?
それはいくらしますか?
この場合、後ろに不可算名詞がなくてもhow muchを使います。
そのため、
how much=量を聞く
だけでなく、
how much=値段を聞く
という使い方も覚えておく必要があります。
「何人?」はhow many
peopleは少し注意したい単語です。
How many people are there?
何人いますか?
peopleには複数の人が含まれていますが、人数として数えられるためhow manyを使います。
one person
two people
three people
となります。
したがって、
How much people…?
とは通常言いません。
「どのくらいたくさんの人」という日本語につられず、人数=数と考えるとhow manyだと判断できます。
「時間」はhow much?how many?
timeはさらに面白い単語です。
How much time do we have?
どのくらい時間がありますか?
このtimeは「時間という量」なのでhow muchです。
しかし、
How many times have you been to Tokyo?
東京に何回行ったことがありますか?
ではhow manyになります。
なぜなら、このtimesは「回数」だからです。
time → 時間 → 量 → how much
times → 回数 → 数 → how many
という違いです。
日本語ではどちらも「どのくらい」と尋ねることがあるので、英語では「量なのか、回数なのか」を意識すると分かりやすくなります。
how oftenとの違いは?
「何回?」に関連して how often という表現もあります。
How often do you go to the gym?
どのくらいの頻度でジムに行きますか?
これは回数そのものではなく、頻度を尋ねています。
たとえば、
Three times a week.
週3回です。
と答えられます。
一方、
How many times did you go to the gym last week?
先週、何回ジムに行きましたか?
なら、具体的な回数を聞いています。
how many times → 何回?
how often → どのくらいの頻度で?
という違いです。
how manyとhow muchは「数え方」の違い
how manyとhow muchを、日本語訳だけで、
how many=いくつ
how much=どのくらい
と覚えるよりも、
how many=一つ、二つ、三つ……と数える
how much=ひとまとまりの量として測る
と考えると分かりやすくなります。
たとえば水なら、
waterそのものを見る → how much water
ですが、
bottleを単位にする → how many bottles
となります。
パンでも、
How much bread do we need?
どのくらいパンが必要ですか?
と量を尋ねられますし、
How many slices of bread do we need?
パンが何枚必要ですか?
と数を尋ねることもできます。
つまり、現実世界の物に「可算」「不可算」という絶対的な性質が貼り付いているというより、英語でその対象をどのような単位で捉えているのかを見ることが重要です。
a few・a littleともつながっている
how manyとhow muchの違いは、a fewとa littleの違いとも同じ考え方です。
数えられるもの
How many books?
a few books
量として扱うもの
How much water?
a little water
つまり、
many ↔ few → 数
much ↔ little → 量
という対応があります。
この関係をまとめて覚えてしまうと、可算名詞・不可算名詞の表現がかなり整理しやすくなります。
how manyとhow muchの違いまとめ
how manyとhow muchは、どちらも日本語では「どのくらい」「いくつ」などと訳されます。
しかし、英語では尋ねているものが違います。
how many → 数を聞く
how much → 量を聞く
たとえば、
How many apples do you have?
なら、
リンゴを1個、2個、3個……と数える
という発想です。
一方、
How much water do you have?
なら、
水がどのくらいの量あるのかを測る
という発想です。
一言で覚えるなら、
how many =「何個?」
how much =「どのくらい?」
です。
ただし、同じものでも単位を変えれば、
How much coffee? → コーヒーの量
How many cups of coffee? → コーヒーの杯数
のように表現が変わります。
how manyとhow muchの違いは、単なる文法上のルールではなく、英語がその対象を「数」として見ているのか、「量」として見ているのかの違いと考えると理解しやすいでしょう。