a littleとlittleの違い|aが付くだけで意味が変わる?

a littleとlittleの違い

英語には a littlelittle というよく似た表現があります。

I have a little money.
私は少しお金を持っています。

I have little money.
私はほとんどお金を持っていません。

違うのは a があるかないかだけです。

ところが、日本語にすると、

a little = 少しある
little = ほとんどない

というかなり大きな違いが生まれます。

なぜ「a」が一つ付いただけで、このような違いが生まれるのでしょうか。

ポイントは単純な量ではなく、その少ない量を「ある」と見るのか、「ない」と見るのかです。

a littleとlittleの基本的な違い

まずは基本から確認しましょう。

a littlelittle
基本的な意味少しあるほとんどない
イメージ少ないけれど存在する少なすぎる
ニュアンス肯定的否定的
使う名詞不可算名詞不可算名詞
a little waterlittle water

一言で表すなら、

a little →「少ないけど、ある」
little →「少なくて、ないも同然」

です。

この「ある」に注目するか、「ない」に注目するかが重要です。

a littleは「少しはある」

たとえば、コップに水が少し入っているとします。

There is a little water in the glass.
コップには少し水があります。

量は多くありません。

しかし話し手は、

「水がある」

ということに注目しています。

そのため、a littleには比較的肯定的なニュアンスがあります。

I have a little time before work.
仕事まで少し時間があります。

つまり、

「たくさん時間があるわけではないけれど、少しならある」

ということです。

littleは「ほとんどない」

同じ状況でもlittleを使うと印象が変わります。

There is little water in the glass.
コップにはほとんど水がありません。

水が完全にゼロというわけではありません。

しかし話し手は、

「これでは少なすぎる」

と感じています。

そのためlittleには否定的なニュアンスがあります。

I have little time before work.
仕事までほとんど時間がありません。

a little timeなら、

「少し時間がある」

little timeなら、

「時間がほとんどない」

です。

物理的な時間が大きく違うとは限りません。

違うのは、その量を話し手がどう捉えているかなのです。

同じ「10分」でもa littleとlittleになり得る

たとえば仕事まで10分あるとします。

コーヒーを飲むだけなら、

I have a little time.

「少し時間があるから、コーヒーくらい飲める」

と考えられます。

一方、駅まで移動して買い物もしたいなら、

I have little time.

「10分しかない。時間がほとんどない」

と感じるかもしれません。

つまり、

a little=何分以上
little=何分以下

という客観的な境界があるわけではありません。

同じ量でも、

「少しはある」と見る → a little
「少なすぎる」と見る → little

となる可能性があります。

この違いは、英語のニュアンスを理解するうえで非常に重要です。

a littleとlittleは不可算名詞に使う

a littleとlittleは基本的に不可算名詞に使います。

たとえば、

a little water
少しの水

a little money
少しのお金

a little time
少しの時間

a little information
少しの情報

などです。

water、money、time、informationなどは、ここでは「1個、2個」と数えるのではなく、量として捉える名詞です。

そのためlittleを使います。

では、「本が少しある」「友達が少ししかいない」のように、数えられる名詞ではどうするのでしょうか。

そこで登場するのが few です。

a littleとa fewの違い

基本的には、

little → 数えられないもの
few → 数えられるもの

という対応になっています。

I have a little money.
私は少しお金を持っています。

moneyは不可算名詞なのでa littleです。

一方、

I have a few books.
私は本を数冊持っています。

bookは、

one book
two books
three books

と数えられるのでa fewを使います。

整理すると、

不可算名詞可算名詞
少しはあるa littlea few
ほとんどないlittlefew

この4つはセットで覚えると分かりやすいでしょう。

a fewとfewにも同じ違いがある

実は、a littleとlittleの関係は、a fewとfewにもほぼそのまま当てはまります。

I have a few friends here.
ここには友達が何人かいます。

「少ないけれど友達はいる」という肯定的な見方です。

一方、

I have few friends here.
ここには友達がほとんどいません。

こちらは、

「友達と呼べる人がほとんどいない」

という否定的なニュアンスになります。

つまり、

a little / a few → 少ないけれど「ある」
little / few → 少なすぎて「ない」に近い

という共通した仕組みがあります。

littleは「ゼロ」ではない

littleを「ない」と覚えてしまうと少し危険です。

I have little money.

は、

I have no money.

と完全に同じではありません。

no moneyなら「お金がない」。

little moneyなら「お金はあるが、ほとんどない」。

です。

イメージすると、

no → 0
little → 0に近い
a little → 少量だが存在する

となります。

したがって、

I have no time.

なら「時間がない」。

I have little time.

なら「時間がほとんどない」。

I have a little time.

なら「少し時間がある」。

という段階的な違いがあります。

only a littleなら「ほんの少ししかない」

少しややこしいのが only a little です。

a little自体は、

「少しはある」

という肯定的な表現でした。

しかし、

I have only a little money.

となると、

「ほんの少ししかお金がありません」

という意味になります。

onlyが「それだけしか」という制限を加えるためです。

したがって、

I have a little money.

なら、

少しお金がある。

I have only a little money.

なら、

ほんの少ししかお金がない。

となります。

同じa littleでも、周囲の言葉によってニュアンスは変化します。

quite a littleは「かなり多い」こともある

さらに面白い表現として、

quite a little

があります。

特にアメリカ英語では、

He has quite a little experience.

のように使われると、

「彼にはかなりの経験がある」

という意味になることがあります。

「littleだから少ないはず」と単語だけを追うと混乱する表現です。

ただし、初級段階ではまず、

a little=少しある
little=ほとんどない

という基本を押さえておけば十分でしょう。

a littleは副詞としても使える

a littleは名詞の量だけでなく、「少し~」という副詞的な使い方もできます。

I’m a little tired.
私は少し疲れています。

It’s a little difficult.
それは少し難しいです。

Please speak a little more slowly.
もう少しゆっくり話してください。

ここでは、

a little water

のように名詞の量を表しているわけではありません。

tiredの程度
difficultの程度
slowlyの程度

を表しています。

日本語の「ちょっと」に近い感覚です。

I’m a little tired.

なら、

「ちょっと疲れた」

くらいの自然な表現になります。

littleには「小さい」という意味もある

littleを見たら、すべて「ほとんどない」と考えてはいけません。

littleには形容詞として、

小さい・幼い

という意味もあります。

a little girl
小さな女の子

a little house
小さな家

my little brother

このlittleは、

I have little money.

のlittleとは使われ方が違います。

little money → お金がほとんどない
a little house → 小さな家

です。

特に a little + 名詞 を見たときには、「少しの~」なのか「小さな~」なのかを文脈から判断する必要があります。

なぜaがあるだけで意味が変わるの?

日本語話者にとって最も不思議なのはここでしょう。

littleそのものには、

「少ない」

という意味があります。

その「少なさ」に注目すると、

little → 少なすぎる → ほとんどない

という否定的な捉え方になります。

一方、a littleでは、その少量をひとまとまりの存在する量として捉え、

a little → 少量ではあるが存在する

という方向になります。

学習上は、

little →「少ない!」を見る
a little →「ある!」を見る

くらいの対比で覚えると非常に分かりやすいでしょう。

a littleとlittleの違いまとめ

a littleとlittleは、どちらも「量が少ない」ことを表しています。

しかし、話し手が注目している方向が違います。

I have a little money.

なら、

「少ないけど、お金はある」

です。

I have little money.

なら、

「お金が少なすぎて、ほとんどない」

です。

つまり、一言で覚えるなら、

a little =「少しはある」
little =「ほとんどない」

となります。

そして数えられる名詞では、

a few =「少しはある」
few =「ほとんどない」

という同じ関係があります。

英語では単純に「量が少ない」という事実だけでなく、

その少ない量を「ある」と見るのか、「ない」と見るのか

によって表現が変わります。

a littleとlittleの違いは、単なるaの有無ではなく、同じ少量をどちら側から眺めているのかの違いと考えると理解しやすいでしょう。

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