betweenとamongの違い|「2つの間」と「3つ以上の間」だけではない?

betweenとamongの違い

英語で「~の間」を表す代表的な前置詞に betweenamong があります。

学校では、

between = 2つの間
among = 3つ以上の間

と覚えた人も多いのではないでしょうか。

たとえば、

The ball is between the two boxes.
ボールは2つの箱の間にあります。

She was standing among the students.
彼女は生徒たちの中に立っていました。

確かに、基本的な使い分けとしてはこれで理解できます。

しかし、実際の英語では、

between A, B, and C

のように、3つ以上でもbetweenを使うことがあります。

では、本当の違いは何なのでしょうか。

大まかにイメージすると、

between = 一つ一つを区別した「間」
among = 集団の中に混ざった「中」

と考えるとわかりやすくなります。

betweenは「AとBの間」

まず、もっとも基本的なbetweenの使い方です。

The bank is between the station and the hospital.
銀行は駅と病院の間にあります。

駅と病院という2つの地点があり、その間に銀行があります。

イメージすると、

駅 ← 銀行 → 病院

です。

このように、それぞれの対象がはっきり区別されているのがbetweenの特徴です。

She sat between Tom and Mary.
彼女はトムとメアリーの間に座りました。

これも、

Tom | She | Mary

という位置関係を想像できます。

amongは「集団の中」

amongは少し違います。

She was sitting among her friends.
彼女は友人たちの中に座っていました。

ここでは、

「AさんとBさんの間」

という具体的な位置関係ではありません。

たくさんの友人がいて、その集団の中に彼女がいるというイメージです。

そのためamongは、日本語では「~の間」よりも、

「~の中に」「~に囲まれて」

と訳したほうが感覚をつかみやすいことがあります。

betweenは「間」、amongは「中」

位置関係だけで考えるなら、

between → 間
among → 中

とすると非常にわかりやすくなります。

たとえば、3本の木があったとします。

それぞれの木の位置を意識して、

The house is between the three trees.

と言うことができます。

一方、森のようにたくさんの木があり、その中に家があるなら、

The house is among the trees.

と表現できます。

こちらは、

木、木、木、木……の中に家がある

という感じです。

つまり重要なのは、単純な数ではありません。

betweenは3つ以上にも使える

ここは重要です。

「between=2つ」と覚えていると、

negotiations between the three countries

のような表現に出会ったときに混乱します。

しかし、このbetweenは間違いではありません。

3か国であっても、

日本・アメリカ・韓国

のように、それぞれを独立した相手として区別しているのであればbetweenを使えます。

つまり、

between=必ず2つ

ではありません。

より本質的には、

個々の対象を区別して、その関係を考える → between

なのです。

amongは「一つの集団」として見る

一方、amongでは個々のメンバーよりも、全体を一つの集団として捉える感覚があります。

He is popular among students.
彼は学生の間で人気があります。

このstudentsは、

Aさん、Bさん、Cさん……

と一人ずつ区別しているわけではありません。

「学生たち」という一つの集団です。

そのためamongが自然です。

This song is popular among young people.
この曲は若者の間で人気があります。

これも「若者」という集団の中で人気がある、という意味です。

「3人で分ける」でもbetweenを使える

たとえば3人でケーキを分ける場合、

Divide the cake between Tom, Mary, and John.

と言うことがあります。

3人なのにbetweenです。

これは、

Tomにこの分、Maryにこの分、Johnにこの分

というように、3人をそれぞれ個別の相手として考えているからです。

一方、

Divide the food among the children.

なら、

「子どもたちに食べ物を分けなさい」

という感じです。

こちらはchildrenを集団として捉えています。

したがって、

between=2人、among=3人以上

ではなく、

between=個別に区別する
among=集団として捉える

という違いのほうが本質に近いのです。

「A、B、Cの違い」ならbetween

比較するときにもbetweenが使われます。

What’s the difference between A, B, and C?
A、B、Cの違いは何ですか?

3つあるのにbetweenです。

これも非常にわかりやすい例です。

AとBとCをそれぞれ別のものとして区別し、

A ↔ B ↔ C

の関係を比較しているからです。

What’s the difference among A, B, and C?

が絶対に成立しないというわけではありませんが、「それぞれの違いを比較する」という意味ではbetweenが自然です。

「difference between」という組み合わせは非常によく使われます。

実はこの記事のタイトルである、

the difference between between and among

にもbetweenを使います。

amongには「~の一員として」の感覚もある

amongには「集団の中」というイメージがあるため、次のような表現にも使われます。

He is among the best players in the world.
彼は世界最高レベルの選手の一人です。

直訳的には、

「世界最高の選手たちの中に彼がいる」

ということです。

She was among the winners.
彼女は受賞者の一人でした。

このように、ある集団の中に含まれていることを表すのもamongの得意な使い方です。

betweenには「関係性」がある

betweenは場所だけではなく、人や物の関係にもよく使われます。

There is a strong connection between sleep and health.
睡眠と健康には強い関係があります。

The relationship between the two countries has improved.
両国の関係は改善しました。

We need better communication between the three departments.
3つの部署間でもっと良いコミュニケーションが必要です。

最後の例では3部署あります。

それでもbetweenです。

各部署が独立していて、部署と部署の関係を問題にしているからです。

betweenを単なる「2つの間」と考えるより、

個別のもの同士を結ぶ線

と考えると理解しやすくなります。

amongは「周囲にたくさんある」イメージ

amongは物理的な位置関係でも使われます。

She disappeared among the crowd.
彼女は群衆の中に消えていきました。

I found the letter among the papers.
私は書類の中からその手紙を見つけました。

A small house stood among the trees.
木々の中に小さな家が建っていました。

これらに共通するのは、

対象がたくさんあるものに囲まれている

という感覚です。

図にすると、

○ ○ ○ ○
○ ○ ★ ○
○ ○ ○ ○

の★がamongのイメージです。

一方betweenは、

○ ← ★ → ○

というイメージです。

「2つか3つか」より「個別か集団か」

betweenとamongを理解するうえで、最も重要なのはここです。

学校で最初に、

between=2つ
among=3つ以上

と習うのは、基本的な例を理解するには便利です。

しかし実際には、

between → 個々の対象がはっきり区別されている
among → 多くの対象を一つの集団として捉えている

と考えたほうが、多くの英文を説明できます。

たとえば3人でも、

Tom、Mary、John

と名前を挙げ、それぞれの関係を意識するならbetweenを使えます。

逆に100人の学生を、

students

という一つの集団として見るならamongが自然です。

つまり違いを決めるのは、単純な「数」ではなく、話し手が対象をどのように捉えているかなのです。

betweenとamongの違いまとめ

betweenamong
基本イメージ個々のものの間集団の中
日本語~の間~の中・~の間
2つ基本的に×
3つ以上
個々を区別する
集団として見る
A・B・Cを比較する
集団の中にいる
人・物同士の関係

一言で覚えるなら、

between =「それぞれの間」
among =「みんなの中」

です。

「betweenは2つ、amongは3つ以上」というルールは、最初の目安としては便利です。

しかし、

between A, B, and C

のように、betweenは3つ以上にも使えます。

大切なのは数ではなく、

一つ一つを区別しているのか、それとも全体を集団として見ているのか

です。

個々のものを区別して、その間や関係を見るならbetween。
たくさんのものに囲まれた集団の中を見るならamong。

このイメージを持っておくと、単純な「2つか3つ以上か」という暗記よりも、betweenとamongを自然に使い分けやすくなるでしょう。

コメントする